TRIGGER DISC REVIEW vol.1
- TRIGGER FES
- 2018年4月7日
- 読了時間: 5分
更新日:2019年6月8日
こんばんは。お久しぶりの更新です🌙
突然ですが、私たちTRIGGER FESは新しい試みという事で...
ディスクレビューの更新を新たな活動の一つとして始めることとなりました。
新譜だけでなく、スタッフ選出のとっておきの一枚をご紹介していきます!
記念すべき第1号は、The Wisely Brothers、Gateballers、羊文学、No Busesの新譜4枚。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、''TRIGGER FES 2018''に出演して頂いたアーティスト!最後まで是非、お付き合いください!
The Wisely Brothers『YAK』
2/21 release
「TRIGGER FES 2018」ではトリを飾って頂きました、
The Wisely Brothersのメジャーデビューアルバム「YAK」!
1曲目「グレン」からすでに今までのワイズリーとは少し違う、クールな雰囲気。
5曲目の「give me a mileage」も、段々と演奏に熱が篭っていく、ミステリアスな楽曲となっています。そうかと思えば「キキララ」、「庭をでて」とワイズリーらしくキュートで愛らしい楽曲も。そう、このアルバムは彼女たちが持つかっこよさも愛らしさもぎゅっと凝縮した1枚になっているんです!
しかし、ただかっこいい・可愛らしいだけではないのがThe Wisely Brothers。
〈これから行くかなしみの / ひとつひとつは何か言いたげで / こわれそうな呪文も / やさしい口づけも / 足先の草原も愛していたい〉(「庭をでて」より)
この歌詞には彼女たちが持つ繊細さも、芯の通った強さも表れていると思います。
思わず走り出したくなるような疾走感のある曲調の中に、このような歌詞がさらっと入り込んでいるんです。そんなワイズリーの楽曲だからこそ、私たちリスナーは強く惹かれてしまうのでしょう。まさにCDジャケットに描かれている果物たちのように、「YAK」には瑞々しい曲しか詰め込まれていません!
旬なThe Wisely Brothersの音楽、ぜひ堪能してください🍋🍎🍐
Gateballers『「The all」=「Poem」』
2/21 release
前作から約2年振りとなるGateballersの2ndフルアルバム『「The all」=「Poem」』。
なんと「TRIGGER FES 2018」では、発売前にもかかわらず新譜から数曲演奏して頂いたんです。サポートの内村イタルさんが入り、4人編成となったGateballersが奏でる新曲たちは音にも表現にも厚みが増しており、圧巻の幕開けを飾って頂きました。
そのようにして自分の中で期待値が高まる中、いよいよ『「The all」=「Poem」』を手に入れました。一聴したとき、まずサウンドの幅の広がりに驚きました。
持ち味のサイケデリック感・浮遊感はそのままに、楽曲のポップさがより炸裂したアルバムとなっています。
そしてアルバムのタイトル通り、とにかく歌詞が素晴らしいです。
〈涙が乾くまで / 思い出してもいいよ / 一番きれいな夕日のことを / 生まれたばかりの赤ん坊の匂いを〉(「イメージ」より)
〈弾き出した言葉をいつも、後で拾う / 走り出した人生をいつも、歩いて帰る / 追いつかれまいとして僕らは皆恋に落ちる / ドアを開ければ時の流れに溺れるだけ〉(「Beautiful girl」より)
とにかく心をグッと掴んで離さない言葉たちだらけで、ふとしたときに頭の中でぐるぐる歌詞を反芻してしまうほどです。また、歌詞を見ていると人間の愛について歌ったもの、彼らの決意が表出した歌詞が多く見られるように感じます。一部抜粋しましたが、どこの歌詞を切り取っても美しいので是非歌詞カードを眺めながら曲を聴いてみてください!
きっと心の琴線に触れる歌詞があるはず。
アルバムを通して、サウンド面でも歌詞でも、Gateballersの無敵感・最強感が溢れているように感じます。
これからのシーンを作っていくであろうGateballersの金字塔的アルバム
『「The all」=「Poem」』、聴き逃しのないように!必聴です!
羊文学 『オレンジチョコレートハウスまでの道のり』
2/7 release
前作から4カ月を経てリリースされた今作。楽曲には冬の澄み切った冷たさと、その先に少しずつ道が開けていくような、そんな暖かい感覚が。
聴いてみると歌詞での共感部分や、独特な音やリズムの違和感、浮遊感をまとったギターのリバーブの音にただただ心酔してしまいます。歌詞カードをなぞって心を震わせて聴いていたら夜が更けていたり。。夜更けに聴くのもとってもオススメです…!
聴きごたえもたっぷりで「涙の行方」の、耳がざわつく最初のコードの音からAメロに入っていく時のあのするっと落ちる感じがたまらなかったり。「ブレーメン」の歌詞の中にある、子ども故、若さ故の不自由さや苦悩、そこに共存する希望のようなものだとか、
感情ののせられた歌詞にすごく心揺さぶられたり。。
皆さんも浮遊感と轟音の中に広がる3人の世界にどっぷり身を委ねてみてはいかがでしょうか。きっとそれぞれの聴き方を見つけて、顔をあげたくなるはず👀
音源を聴いた方はぜひライブへ。TRIGGERFES2018でも圧巻のライブを見せてくれた彼女たち。ライブでしか見れない魅力があります、更に目が離せなくなること間違いなし
No Buses 『Tic』
4/2 release
下北沢、渋谷を拠点に活動している男女4人組ガレージロックバンドNo Buses。
TRIGGER FES 2018でもオーディエンスを沸かし、会場で販売していたデモCDも当日持ち込んだ分は完売してしまっただとか..!サウンドチェックではThe StrokesのSomedayを演奏し、ロック‐リバイバルを彷彿とさせる新世代を観客に見せつけます。
昨年から1st EP『Boys Love Her』のデモCDを販売、3月には初の自主企画を行うなど活動も増え、今後の活動も益々見逃せないアーティストです。さらっとした抜け目のないボーカルと音に寄り添うように刻まれていくリズムやギターのメロディラインには思わず吸い込まれそうになります。ブレない土台が出来上がっている彼らのバンドサウンドは魅力の一つ。とにかくもう、ぜひ一度ライブに足を運んでほしい。ライブでの演奏力には何度でも圧倒されるはずです。
先日公開された『Tic』のMV。今まで謎めいていたビジュアルも明らかに...!クールな新曲とシュールムービーの融合 ’’ダサくてカッコイイ’’MVは必見です🐶 新作はライブ会場やオンラインで購入できるとのこと。是非お手にとってみて下さい。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
次回の更新は、5月初旬を予定しております。お楽しみに💿
<※ジャケット各アーティストHP・Twitterより>
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